今回の写真展に展示した写真はブログに載せるつもりはありませんでした。
でも、自分の稚拙な写真では展示作品のストーリーを伝えきれなかったと思います。
そこで、「起承転結」に当たる4枚を載せることにしました。
ストーリーの「起」になっていたのが、この写真です。
オッドアイの白猫です。
この場所で多くの方にかわいがられています。
この猫も経験してきたであろうこと、そして見てきたであろうことを
この後、他の猫たちの写真で表現してみました。
これが表のストーリー。
裏には自分の想いをこめていました。
右目と左目の色が違うオッドアイには2人の目・・・
そう、自分と母の目を意識していました。
80歳を過ぎても足が丈夫だった母とはこの場所も一緒に歩いて猫写したことがありました。
母もこの猫のことは知っています。
ストーリーの「承」になっていたのがこの写真。
今年、大阪で珍しく大雪が降った日に撮った1枚です。
今回の写真展で一番、人気がありました。
この雪の中でもたくましく生きる猫の姿に共感していただけたのなら、うれしいです。
この日、母は病院のベッドの上にいて雪を見ることができませんでした。
そして10日後に亡くなりました。
「転」になっていたのがこの写真です。
かわいく舌を出している猫の奥に子供連れの家族が写っています。
だからこそ使った写真です。
この猫は、このとき捨てられて1、2週間目でした。
命を輝かせて生きる猫たちにも悲しい物語はたくさんあります。
この猫はどんな想いでここで暮らしているのでしょう?
幸せそうな人間の家族を見て、「僕を連れていって」と思っているのかな。
そんなことを考えてしまいます。
そして、母を亡くした自分も今は「ひとり」です。
「結」になっていたのがこの写真です。
気がついていただけたでしょうか?
瞳に青空に浮かぶ雲が映っています。
ありきたりな写真ですが、未来を見ているイメージで使いました。
この場所で暮らす猫たちの物語はこれからも続くのです。
できれば幸せな未来であってほしい。
ご来場いただいた皆様の未来も明るいものでありますようにの願いもこめていました。
そして、桐生明の「物語」もこれから先、続きますようにの願いも・・・。
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